L型キッチンのメリットとデメリット、リフォームの際の注意点を名古屋のリフォーム専門店エフォールが解説

こんにちは、名古屋のリフォーム専門店エフォールです。

L型キッチンとは、上から見たときにアルファベットの「L」の形で配置されたキッチンのことです。基本的にシンクとコンロは、直角の位置関係で配置されます。

L型キッチンは冷蔵庫・食器棚・ダイニングテーブルのレイアウトによって、使い勝手が大きく変わります。

L型キッチンのメリット・デメリット、プランニングのポイントを解説します。

L型キッチンのメリット

作業スペースが広い

キッチンカウンターがL字型で2つに分かれているため、基本的に作業スペースはI型キッチンよりも広くなります。

ただし、間口によってはI型キッチンより狭く感じたり、コーナー部分が使いにくかったりすることもあります。

動線が短く動きやすい

キッチンの使いやすい動線の目安となるのが「ワークトライアングル」の考え方です。

シンク・コンロ・冷蔵庫の頂点を結び、3辺の合計が3.6m～6.0mの範囲が使いやすいといわれています。

また、ワークトライアングルは正三角形の形に近いほど、使いやすいともいわれています。

I型キッチンの場合は、シンクとコンロが横並びのため、横にスライドしながら使う動線です。冷蔵庫が背面にあると、ワークトライアングルの形が変わりますが、それでも正三角形の動線にはなりません。

L型キッチンの場合は、シンクとコンロが直角の位置関係で配置されるので、冷蔵庫の配置次第でワークトライアングルが正三角形に近づきます。

L型キッチンはワークトライアングルを短くしやすく、使いやすいキッチンをつくることができるのです。

L型キッチンのデメリット

キッチンの面積が必要

L型キッチンは、ある程度キッチンの面積に余裕がないと、使いづらいキッチンになります。I型キッチンよりも面積を費やすレイアウトです。

たとえ、物理的にL型キッチンを納めることができても、キッチンの面積が狭すぎると使い勝手に問題が生じる場合もあるので注意しましょう。

コーナー部がデッドスペースになりやすい

L型キッチンはコーナー部が使いづらいという問題があります。カウンターのコーナー部だけでなく、収納のコーナー部も使い勝手が良いとはいえません。

ただし、L型キッチンの片側が対面式になっている場合は、対面側からコーナー部を使えるようにすると便利になります。

食洗機を設置できない場合がある

間口の小さいL型キッチンは、ビルトイン型の食器洗い乾燥機を設置できない場合があります。

基本的に食洗機はシンクの近くに設置することが望ましいため、シンクキャビネットの隣に食洗機を配置します。

シンク側のキッチンカウンターが短い場合は、設置が難しい場合もあるでしょう。

もし、コンロ側に食洗機を配置するスペースがあったとしても、使い勝手上からはおすすめできません。

L型キッチンにリフォームする際の注意点

複数人で使えるとは限らない

L型キッチンは複数人で使えるキッチンといわれることもありますが、それは通路幅や背面のスペースが広い場合に限ります。

L型キッチンのシンク側もコンロ側も壁付けで、収納も壁付けタイプの場合は、独立性が高く、U型キッチンに近いレイアウトになります。

通路幅が広ければ複数人で使えますが、狭い場合は使い勝手が悪くなるでしょう。

I型キッチンからL型キッチンへのリフォームは注意

I型キッチンからL型キッチンにリフォームすることは可能ですが、懸念されるのはレンジフードの位置が変わることです。

マンションの排気ダクトの位置は変えられないため、排気ダクトの接続はシビアに考えなくてはなりません。

梁を避ける必要性が出てくると、レンジフードの機種が限定され、自由に選べないこともあります。

L型キッチンのプランニングのポイント

使いやすさのポイントはレイアウト

L型キッチンが使いやすくなるポイントは、冷蔵庫と食器棚の配置です。

ワークトライアングルの考え方をもとに、シンク・コンロ・冷蔵庫の頂点を結んだときにできるだけ正三角形になるようにレイアウトしましょう。

食器棚はワークトライアングルに入りませんが、調理中にお皿を出すという動作があるため、近くに配置できると便利です。

コンパクトにキッチンとダイニングをまとめるプラン

部屋の角にL型キッチンを配置し、背面にダイニングテーブルを置くと、少ない面積でキッチンとダイニングをまとめることができます。

配膳動線も短く、ダイニングテーブルのまわりが回遊動線になるので、人と人がぶつかりにくいレイアウトです。

L型キッチンのシンク側を対面式にするプラン

シンク側が対面式になると、L型キッチンでありながら開放感が出ます。コーナー部のデッドスペースも対面側から使えるというメリットもあります。

コンロ側はレンジフードの捕集効率を確保する必要性があるので、壁付けで設置しましょう。

まとめ

L型キッチンを使いやすくするコツは、冷蔵庫の配置を含めたワークトライアングルをよく考えること、適度な通路幅の確保が挙げられます。

L型キッチンのコーナー部の使い道まで考えておくと、後悔のないキッチンをつくることができるでしょう。