受付9:00〜18:00 土日祝も対応中!
Ⅱ型キッチンのメリットとデメリット。使いやすさのポイントも解説
はじめに
こんにちは、いつもご覧いただき誠にありがとうございます。今回は、キッチンのレイアウトについて深く掘り下げてみようと思います。特に注目したいのが、「Ⅱ型キッチン」です。あまり耳にしないかもしれませんが、このレイアウトはキッチンの満足度を高める可能性を秘めています。今回の記事で、Ⅱ型キッチンのメリットとデメリット、そして使いやすさのポイントを詳しく解説します。
キッチンは家の中でも特に個々の生活スタイルに影響を受ける部分であり、その設計には十分な配慮が必要です。その中でⅡ型キッチンは、その使い勝手や配置の自由度から選ばれることが多いレイアウトです。しかし、全ての家庭にフィットする訳ではありません。その特性を理解し、自分のライフスタイルに合うかどうかを検討することが重要です。
この記事を通じて、Ⅱ型キッチンの概要とその利点、欠点を理解いただき、ご自身のキッチン選びに役立てていただければ幸いです。さあ、Ⅱ型キッチンの世界を一緒に見ていきましょう。
キッチンのレイアウトには「Ⅱ型キッチン」というレイアウトがあります。2列型キッチン、セパレートキッチンと呼ばれることもあります。
「Ⅱ型キッチン」はあまり聞きなれない用語ですが、キッチンの満足度が高くなる可能性を秘めたレイアウトです。
1.Ⅱ型キッチンとは
Ⅱ型キッチンは、シンクがついたカウンターとコンロのついたカウンターを2つに分けて、2列に並べたレイアウトです。
基本的に2つのカウンターは平行に配置します。
2.Ⅱ型キッチンのメリット
使いやすいワークトライアングルになる
シンク・コンロ・冷蔵庫の頂点を3点で結んだ動線を「ワークトライアングル」といい、使いやすいキッチン動線の目安となる考え方です。
Ⅱ型キッチンはシンクとコンロが別々のカウンターのため、シンクとコンロを好きな位置に配列しやすくなります。
使いやすいワークトライアングルを作りやすいことがⅡ型キッチンの特徴のひとつです。
作業スペースが広くなる
I型キッチンのように、ひとつのカウンターにシンクとコンロをつけると、作業スペースはどうしても狭くなります。
かといって、作業スペースを広く取ろうとするとキッチン間口が大きくなり、動線も長くなってしまいます。
作業スペースを広く取りながら、動線もできるだけ短くしたい場合は、Ⅱ型キッチンが適しているといえます。
収納スペースが多い
キッチンカウンターが2列になるⅡ型キッチンは、収納スペースを多くつくることができます。
また、アイランドキッチンやペニンシュラキッチンなど、対面式のキッチンは吊戸棚を設置できないので、上部の収納スペースが減ってしまうのが難点でした。
Ⅱ型キッチンはシンク側を対面式にし、コンロ側を壁付けにするというレイアウトが可能なので、コンロ側に吊戸棚を設置できるようになります。
Ⅱ型キッチンはアイランドキッチンの良さと壁付け型キッチンの良さを兼ね備えたキッチンといえるでしょう。
アイランドキッチンの欠点を補える
アイランドキッチンのデメリットのひとつに、周囲に壁がないために煙やにおいが広がりやすいことが挙げられます。
Ⅱ型キッチンでコンロ側を壁付けにすることで、排気効率が良くなります。シンク側をアイランド型にすれば、開放感も変わりません。
3.Ⅱ型キッチンのデメリット
広いスペースが必要
Ⅱ型キッチンは間口や通路幅にもよりますが、基本的に面積を費やすレイアウトです。
キッチンにある程度の広さを必要とするため、リビングやダイニングの広さを圧迫しないか、LDK全体の計画を含めて検討しましょう。
価格が高い
Ⅱ型キッチンはカウンターが2つあり、2つのカウンターそれぞれにキャビネットを配置するため、キッチンの価格が高くなる傾向にあります。
キッチンの間口を小さめにする、引き出しが不要な箇所は開き扉にするなどの工夫をすると価格を抑えられるでしょう。
体の向きを変える動作が増える
I型キッチンの場合はシンクとコンロが横に並んでいるため、横に移動する動作が中心です。
動線は長くなりやすいですが、横にスライドするだけで調理を進められるのがラクという方もいるでしょう。
一方、Ⅱ型キッチンは動線が短くなりますが、シンクとコンロの行き来で「振り返る」動作が増えます。
I型キッチンの横に動く動作に慣れていると、Ⅱ型キッチンのシンクとコンロの行き来に慣れないことも。ショールームで動線や通路の幅を体感し、自分に合っているかを確認しておくと安心です。
床が濡れやすい
Ⅱ型キッチンはシンク側とコンロ側で通路を挟んでいるため、水分を含んだ野菜などを運ぶときに水が垂れてしまうことがあります。
お皿やボウルを使って運ぶ、拭き取りやすく滑りづらい床材を選ぶなどの工夫が必要です。
3.Ⅱ型キッチンは通路幅で使いやすさが決まる
シンク側とコンロ側の2つのカウンターを行き来するⅡ型キッチンは、通路幅によって使いやすさが決まるといっても過言ではありません。
キッチンを使用する人数によって通路幅を決めましょう。
キッチンを使う人が1人なら、通路の幅は80~90cmが適当です。2人以上なら120cm程度あると、すれ違いがしやすくなります。
ただし、通路が広いとすれ違いはしやすくなりますが、1人で使うときの動線が長くなり、ストレスを感じることも出てきます。
キッチンの中に入らなくても、家族が冷蔵庫を使える配置にすれば、通路幅を狭くしても問題ないこともあるでしょう。
通路幅はⅡ型キッチンの使いやすさを左右するため、慎重に決めましょう。
まとめ
Ⅱ型キッチンは独立型のキッチンにも適したレイアウトです。
独立型のキッチンは煙やにおいが広がらない、調理中の音がリビングやダイニングに伝わりにくいというメリットがあります。
また、Ⅱ型キッチンの収納力を上手に使えば、食器棚がなくても十分な収納力を確保できるでしょう。
コンパクトなキッチンから、複数人で使えるキッチンまで、守備範囲が広いⅡ型キッチンで理想のキッチンをつくってみませんか。
おすすめ関連記事
Ⅱ型キッチンのメリットとデメリットについての詳しい解説をお読みいただきありがとうございます。それでは次に、実際にキッチンリフォームを検討する際に知っておくべき基本的な知識について学んでみましょう。「キッチンリフォームの基礎知識(じっくり検討したいポイント)」という記事では、リフォームのプロセスや費用、最新のキッチン設備の選び方、リフォームの際の注意点など、具体的なリフォームに向けた準備のヒントが満載です。Ⅱ型キッチンの特性を生かすためにも、適切なリフォーム計画は必須です。あなたの理想のキッチンリフォームに向けた一歩として、ぜひご一読ください。