洗面所リフォームの基礎知識 – 洗面台をオシャレに見せるコツ

洗面所リフォームの基礎知識 - 洗面台をオシャレに見せるコツ

洗面所のリフォームは、キッチンやお風呂に比べてこぢんまりしています。とは言え、意外とたくさんの部材の選択をおこなう必要があり、悩む方が少なくありません。

たとえば鏡や水栓金具、カウンター(洗面ボウル)など、それぞれ素材やデザインだけでなく機能についても検討しなくてはなりません。どこに注意すれば、使いやすくオシャレな洗面台にできるのでしょうか。

本稿は、洗面所リフォームの基礎知識をまとめています。洗面所リフォームをご検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

1.洗面台の選び方

さっそく、洗面台の選び方をご紹介します。

洗面台を取り換える場合は、現状をシッカリ確認したうえで新しい洗面台を選ぶことが大切です。以下の条件次第では、新しく設置する洗面台の大きさやデザインが制限されます。

  • 既存の洗面台の幅
  • 天井の高さ
  • 給排水管の位置
  • 窓の位置

その他の「洗面台を選ぶ際のポイント」もご紹介していきましょう。

洗面化粧台の種類

洗面台は、大別すると「システムトレード」と「造作タイプ」の2種類に分かれます。前者は設備メーカー(LIXILやTOTOなど)がつくる既製品のキッチンで、後者は大工等の職人がつくるオーダーメードのキッチンです。

それぞれ、もう少し詳しくご説明しましょう。

システム(ユニット)タイプ

洗面台は、設備メーカーがつくるシステム(ユニット)タイプのものが主流です。このタイプの洗面台は、細かくわけると「システムタイプ」と「ユニットタイプ」があります。

システムタイプの洗面台は、パリエーションが豊富なパーツを自由に組み合わせることができます。たとえば以下のパーツのカスタマイズが楽しめます。

  • カウンター
  • キャビネット(収納)
  • キャビネットの扉
  • 洗面ボウル
  • 水栓金具
  • 照明

システムタイプの洗面台は高級感があり、費用も高額になります。

一方、ユニットタイプの洗面台は、上述のパーツが一体になっています。いくつかのパーツは多少選択肢が用意されていますが、システムタイプに比べるとかなりレディーメードに近い商品です。

ユニットタイプの間口寸法は「60cm、75cm、90cm、120cm」など、いくつか幅の違うものが用意されています。事前に、洗面台を置くスペースの間口寸法と奥行寸法を確認して、合うものを選んでください。

造作タイプ

造作タイプの洗面台は、オーダーメードで自分だけのオリジナルデザインにできます。鏡や水栓、洗面ボウルなどのパーツは、既製品だけでなく輸入品や少量生産の部材でも利用可能です。高さや横幅など、寸法も調整できます。

造作タイプの洗面台の短所は、完成後の使い勝手がイメージしにくいところでしょう。「水栓金具と洗面ボウルの相性が悪く、水ハネがひどい」や「洗顔のときに水栓金具で頭を打つ」などの失敗がないように、慎重に設計しなくてはなりません。

部材選びの手間がかかることと、既製品より価格が高くなりがちな点も、短所と言えるでしょう。

洗面台のパーツ選びのポイント

洗面台は、さまざまなパーツで構成されています。主なパーツの選び方のポイントをご紹介します。

鏡の種類

鏡は「一面鏡、二面鏡、三面鏡……」と、枚数を選べます。見た目の雰囲気や機能性に影響しますので、あなたの使い方に適したものをご選択ください。

一面鏡は継ぎ目のない大きな一枚鏡タイプで、高級感があります。オシャレな洗面室にしたい方に人気です。ただし、鏡の裏の収納を付けられないものもあり、収納力が犠牲になります。

鏡の主流は、化粧台のような三面鏡タイプです。鏡の裏にシッカリ収納を設けられるので、歯ブラシやコップなど、生活感が出やすいものを隠せます。

鏡には「くもり止め機能」が付いたものもあります。くもり止めは「ヒーター(電気)式」と「くもり止めコート式」があり、後者は電気を使わないエコな鏡として人気です。

洗面ボウルの種類

洗面ボウルは、デザインが洗面室の雰囲気に合うもので、掃除がしやすいものを選ばれるとよいでしょう。

なお、洗面ボウルは素材によって質感や機能性が異なります。代表的な素材と、それぞれの特徴をご紹介します。

  • 陶器:汚れやキズが付きにくい、質感が美しい、重いものを落とすと割れる
  • 人工大理石:主成分は樹脂、衝撃性や耐熱性に優れる、カラーバリエーションが豊富
  • 人造大理石:人工大理石と同様の素材、掃除しやすい、天然石のような深みがある質感
  • ホーロー:鋼板の表面をガラス質でコーティング、熱・キズ・汚れに強い、重厚感がある

洗面ボウルは、設置方法も複数あります。代表的なものを3つご紹介しましょう。

  • 洗面台一体型:洗面台の天板に継ぎ目なく埋め込まれているタイプ
  • 埋め込み型:洗面台の天板に埋め込まれているタイプ(継ぎ目あり)
  • ベッセル型:天板の上に置くタイプで意匠性に富んだものが多い

洗面ボウルの中には、デザインのかっこいいものがたくさんあります。しかし、デザインだけで決めず、用途にあったボウルの形状を選ぶことが大切です。

洗濯物のつけ置きをしたいなら、深いもの。シャンプーをするなら、広いもの。朝の時間に混み合うならボウルがふたつあるタイプ、と快適に使えるものをご選択ください。

水栓の種類

水栓金具は、大きくふたつのタイプに分類できます。

  • ツーハンドル水栓:水とお湯で吐水のハンドルが分かれている、お湯の温度は給湯器で設定
  • シングルレバー混合栓:レバーハンドルはひとつ、上下左右に動かし水量と温度を調整する

昔ながらのツーハンドル水栓は、レトロ調やクラシック調の洗面台と合いやすいデザインです。一方、シングルレバー水栓は、シンプルなデザインになります。

なお、シングルレバー水栓は、レバーを上下に動かすと水量を調整できます。左右に動かすと水温を調整できますが、操作の手軽さから意図せず湯が出てしまう場合があります。

無駄な出湯を防ぎ節約したい方は、誤給湯を防ぐためのエコレバータイプもありますので、ご検討ください。

参考:TOTO「エコシングル水栓

参考:LIXIL「エコハンドル

他にも、水栓金具に以下のような機能を付加したものもあります。

  • シャワー水栓:ホースを伸ばして使えるハンドシャワーが付いたタイプ
  • 自動水栓:手を差し出すだけでセンサーが感知し、自動で吐水できる

水栓の取り付け位置も、主にふたつのタイプがあります。

  • 立水栓:洗面台の奥に水栓が立っているタイプ、昔ながらの洗面台らしいスタイル
  • 壁付き水栓:水栓が壁から出ている、洗面ボウルを大きくできる

立水栓はデザインが豊富ですが、水栓の根元に水アカがたまりやすいところが短所です。一方、壁付き水栓は水アカが付きにくくお掃除がラクですが、よく計算して選択しないと洗顔時に頭をぶつけてしまいます。

また、水栓と洗面ボウルの相性が悪いと、水が飛び散りやすくなります。造作で洗面台をつくるご予定の方は、洗面ボウルとの相性にもご注意ください。

洗面化粧台メーカー

つづいて、システム(ユニット)タイプの洗面台を製造販売している主要なメーカーをご紹介します。

  • TOTO:水回り設備に強いメーカー、機能性や耐久性、省エネ性など高く評価されている
  • LIXIL(リクシル):デザインがシンプルかつ洗練されている、コストパフォーマンスが高い
  • パナソニック:スタイリッシュで高い機能性を持つデザイン、主婦の声を取り入れた設計が得意
  • タカラスタンダード:ホーローが得意、キズや熱に強くキレイが長続き、マグネットが貼り付く
  • クリナップ:ステンレスを使うのが得意、熱や汚れに強い、シンプルで工業的なデザインが人気
  • トクラス:YAMAHA(ヤマハ)のグループ会社、人造大理石が得意、天然石のような深みが印象的

シェアはTOTOとLIXILが多く、パナソニックがそれを追う形です。タカラスタンダードやクリナップ、トクラスも、それぞれ得意な素材を持っていて根強いファンがいます。

時間が許せば、いろいろなメーカーのショールームへ見学に行くとよいでしょう。

2.洗面所リフォームの費用相場

水回りの設備は、同じメーカーの同じ商品であっても、施工店によって価格が違います。年間の施工数が多い会社は、メーカーに対して価格の交渉力があるので、お客様への提供価格も安くなる傾向があります。

工事の見積もりを取るときは、複数社に依頼して、比較検討していただくとよいでしょう。その際は、値段だけで決めず、提案内容や担当者の人柄にも注目してください。

ここでは、洗面所リフォームの工事料金をご紹介します。洗面台の交換だけですと、おおむね以下の価格が目安になります。

  • ユニットタイプのシンプルな洗面台:10万円程度
  • スタンダードな洗面台:10~25万円程度
  • 幅の広い洗面台やハイグレードな洗面台:25万円~
  • 造作の洗面台:20万円~(こだわればこだわるほど高くなる)

床やクロスの貼り替えが必要になる場合は「5万円~」程度追加でかかります。洗面室のバリアフリー仕様への改修は、50万円以上かかるケースもあります。

費用を抑えたい場合は、施工店が得意なメーカーを使うとよいでしょう。割引額が大きくなったり、型落ち品が利用できたりします。

補助金制度を使うのも、費用抑制に有効です。とくにバリアフリー工事(段差解消、手すり設置、扉変更など)や断熱工事をともなうケースでは、補助金を使える可能性が高まります。自治体のホームページ等でご確認ください。

参考:一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会

3.洗面所リフォームの流れと工期

つづいて、洗面所リフォームの流れをご紹介します。洗面所リフォームは、おおむね以下の流れで進んでいきます。

  1. 情報収集
  2. リフォーム業者探し
  3. 現場調査のうえ見積もり
  4. 見積書とリフォームプランの提案を受ける
  5. リフォーム業者決定・契約・発注
  6. リフォーム工事
  7. 完成

工期の目安は、以下のとおりです。

  • 洗面化粧台を古いものから新しいものに交換するだけ:約半日~
  • 床や壁も張り替える場合:1~2日程度
  • 給排水管も変更する場合: 2~3日程度
  • 洗面所まるごとリフォーム:3~5日程度

洗面台の取り換えでは、既存洗面台の解体から新しい洗面台を設置して給排水に接続するまで、1時間から半日程度のあいだ水が使えません。それを計算に入れて、工事の時期を決めましょう。

4.洗面所をオシャレに見せるコツ

洗面所は、1日の始めに自分と向き合う場所です。キレイで清潔だと、その日を気持ちよく過ごせそうですよね。ですから、できるだけ心地よい空間にしておきたいものです。

洗面所にこだわりたいなら、思い切って洗面台をオーダーメードでつくってみてはいかがでしょうか。水栓金具と洗面ボウルの組み合わせや、カウンター等の材質によって、ガラリと空間の雰囲気が変化します。

洗面所を、思い切った内装にするのもよいでしょう。タイルや少し派手目の壁紙などでうまくコーディネートすると、ホテルのようなオシャレな空間にすることも可能です。

照明も洗面所にあったものが選べると、パーフェクトです。オンリーワンのすてきな洗面所を、リフォームで手に入れてください。

【まとめ】洗面所リフォームの基礎知識

洗面所は他のお部屋に比べて狭く、こぢんまりしています。しかしその分、思い切ったリフォームを実施することが他の部屋に比べて容易です。

洗面所のリフォームでは、洗面台が大きな存在となります。空間の印象が洗面台で決まる、と言っても過言ではないでしょう。

毎朝を気持ちよく始めるために、こだわりの洗面台と洗面室にリフォームされてみてはいかがでしょうか。

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