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キッチンリフォームの基礎知識(じっくり検討したいポイント)を名古屋のリフォーム専門店エフォールが解説!
こんにちは、名古屋のリフォーム専門店エフォールです。
新築して15年から20年建つと、暮らしのスタイルに変化が出てきます。この時期に、LDKのリフォームとあわせてキッチンの新調を検討されるケースが少なくありません。
キッチン選びは、意外と奥が深いです。「台所のリフォームのついで」程度に考えていると、予想外にキッチンに気を取られ、他のことがなおざりになりかねません。一方、心積もりをしておけば、焦らずじっくり検討できます。
本稿では、キッチンリフォームの基礎的な知識をご紹介します。台所のリフォームをご検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。
キッチンの選び方
さっそく、キッチンの選び方からご紹介しましょう。
キッチンの種類を決める
キッチンは、以下のふたつに大別できます。
- システムキッチン
- オーダーメードキッチン
それぞれの特徴をご紹介しましょう。
システムキッチン
システムキッチンとは、キッチンメーカーが作る既製品のキッチンのことです。納期や工期が短く、コストパフォーマンスがよいところが長所で、多くの新築やリフォームで活用されています。
システムキッチンは既製品ですが、ある程度カスタマイズできます。たとえば、こんな機器や部材はいくつか選択肢が用意されています。
- コンロ
- グリル
- レンジフード(換気扇)
- シンク(洗い場)
- ワークトップ(天板)
- 収納扉の面材
- キッチンパネル
他にも細かくオプションが用意されていますので、バリエーションが豊富です。
オーダーメードキッチン
オーダーメードキッチンとは、大工などの職人が作る造作キッチンのことです。自分好みの材料やサイズ、レイアウトで自由に製作できます。
自分の体格に合わせて作りたい方や、海外製の食洗機やオーブンなどを組み込みたい方には、自由に設計できるオーダーメードキッチンがおすすめです。ただし、特殊な機器を使うと、交換が必要になったときに手間がかかりますのでご注意ください。
短所は、打ち合わせから納入まで、時間がかかるところです。こだわりすぎると際限なく高額になる点も、短所と言えるかもしれません。
対応していないリフォーム業者もありますので、ホームページなどで実績や施工事例をチェックしながら、業者を選んでください。
キッチンのレイアウトを決める
キッチンには、主に5つのレイアウトがあります。ご紹介しましょう。
I型
I型は、シンク・コンロ・作業スペースを壁付けで横並びに配置するレイアウトです。料理が平行移動でおこなえるシンプルな動線が魅力で、面積が少なくて済み、あらゆる間取りに対応しやすいです。
一方、短所は横に長くなり過ぎると動線が悪くなる点と、ダイニング側からキッチンが丸見えになる点です。
II型
II型は、キッチン台をシンク側とコンロ側の2列に分け、平行に設置するレイアウトです。作業動線の短さと作業台面積の広さを両立できるところと、収納量の多さが魅力です。
短所はI型に比べて設置面積が広くなることと、身体の向きを変える回数が多くなることでしょう。価格も、I型より高くなる傾向があります。
L型
L型は、シンク・コンロ・作業スペースを壁付けでL字に配置するレイアウトです。動線が三角形になりますので、作業効率が高くなります。
どちらかというと特殊なレイアウトですので、LDKの間取りの都合上、必要性に迫られ採用されるケースが多いでしょう。角がデッドスペースとなりやすい点は、留意が必要です。
ペニンシュラ型
コンロ側もしくはシンク側のどちらかが壁に接している、対面型のレイアウトです。まるで半島(ペニンシュラ)のようにキッチンが部屋に飛び出す形になりますので、この名前がつきました。
スタイリッシュで、リビングやダイニングにいる家族とコミュニケーションが取りやすいところが長所です。一方短所は、煙やニオイが広がりやすいところです。
アイランド型
アイランド型は、どの面も壁から離れ、部屋の中央に「島 (アイランド)」のように配置されたレイアウトです。解放感のあるキッチンになり、台所空間をおしゃれに演出できます。
広いスペースが必要なことと、ニオイや煙が広がりやすいところが短所と言えます。リフォーム価格も、他のレイアウトに比べて高くなりがちです。
キッチンメーカーを選ぶ
国内には、さまざまなキッチンメーカーがあります。代表的なシステムキッチンメーカーをご紹介しましょう。
LIXIL(リクシル)の特徴
LIXILのキッチンは、旧サンウェーブ工業のキッチンを前身としています。どんな空間にもなじみやすい、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。
LIXILは床やドアなどの建材も開発していますので、台所空間全体のトータルコーディネートができます。床やドアのリフォームもされるなら、色や雰囲気を調和させられるでしょう。
TOTOの特徴
TOTO は、水回りに強い住宅設備メーカーです。タッチ式や足踏み式の水栓、水ほうき水栓など、節水性が高く経済的なキッチンが強みです。
堅実で高品質、省エネ性や操作性が高い、掃除もしやすい、と多才なキッチンはリフォーム業者の間でも定評があります。日経クロステックの「採用したい 建材・設備メーカーランキング」トップ3の常連です。
クリナップの特徴
クリナップは、日本で初めてシステムキッチンを開発したメーカーです。ステンレスを使うのが得意で、シンプルかつ工業的なデザインのキッチンが根強いファンを獲得しています。
一部のキッチンは構造もステンレスでできていて、頑丈です。熱・水・ニオイ・水汚れ・カビ・サビに強いので、機能的ですね。ガスとIH、両方使用できるハイブリッドコンロも、クリナップキッチンの特徴のひとつです。
タカラスタンダードの特徴
タカラスタンダードと言えば、ホーローです。鋼板にガラス質を焼き付けて密着させたホーローは、キズや熱に強く耐久性もあるため、とても掃除しやすい素材です。
壁パネルやキャビネットの面材にもホーローを採用していますので、マグネットを貼りつけられます。クリナップのステンレスと同様に、根強いファンが多い素材です。
トクラスの特徴
トクラスは、2013年にヤマハリビングテックから社名を変更しました。ピアノで有名なYAMAHA(ヤマハ)のグループ会社です。上品でかわいいキッチンを作っています。
トクラスと言えば、ピアノの鍵盤製造技術を駆使した加工や、こだわりの人造大理石を使った天板です。ショールームで熱い話を聞き、人造大理石のファンになる方が少なくありません。豊富な扉カラーも人気です。
パナソニックの特徴
パナソニックも、多くの建材を開発しています。キッチンはスタイリッシュで、調理や掃除をラクにする機能性の高さが特徴です。主婦の声を取り入れた設計にも定評があります。
キッチンの自動化が一番進んでいるのは、パナソニックかもしれません。「エコナビ、フルオートオープン、スリムセンサー水栓、ほっとくリーンフード」など、時短・節水系のオプションが豊富です。
キッチンリフォームの流れ
つづいて、キッチンリフォームの一般的な流れをご紹介します。キッチンリフォームは、以下の順に進んでいくケースが多いでしょう。
- 情報収集
- リフォーム業者探し
- 現場調査のうえ見積もり
- 見積書とリフォームプランの提案を受ける
- リフォーム業者決定・契約・発注
- リフォーム工事
- 完成
見積もりは、複数の業者に依頼することをおすすめします。できれば3社以上にご相談いただき、比較検討することで、おかしな業者につかまるリスクを減らせます。
メーカーのショールームで、ご採用いただくキッチンの実機を確認することもお忘れなく。実物を見ない、あるいはカタログだけで決めてしまうと、トラブルの元になります。
一般的な工期は、おおよそ2日~1週間程度です。キッチン本体の単純な交換であれば、2~3日程度で済むでしょう。
位置を変更する場合や、カップボードも新調する場合、クロス(壁紙)や床の貼替えをともなう場合は相応に工期が伸びます。キッチンが使えない間の料理をどうするか、家族やリフォーム業者とご相談ください。
キッチンリフォームの注意点
最後に、キッチンリフォームの注意点をご紹介します。
キッチンリフォームではキッチン本体に気が行きがちですが、動線についてシッカリ考えていただくとよいでしょう。スムーズな動線を意識したレイアウトに変更することで、作業効率が大幅にアップします。
大切なのは、ワークトライアングルと呼ばれる「コンロ・シンク・冷蔵庫」の3箇所を線で結ぶとできる三角形(トライアングル)を意識すること。各辺は、2~3歩で移動できる距離にするとよいでしょう。
具体的には、以下の距離が目安になります。
- コンロ~シンクの距離:120~180cm
- シンク~冷蔵庫の距離:120~210cm
- コンロ~冷蔵庫の距離:120~270cm
ワークトライアングルは、正三角形に近いほど作業性がよくなります。距離が長いとムダな移動が多くなり、短いと作業スペースが狭くなってしまいます。
キッチン手前の通路幅の目安は「90~120cm」です。2人で調理することがあるようでしたら、すれ違うことも考慮して、100cm以上の通路幅があるよいでしょう。
【まとめ】キッチンリフォームの基礎知識
キッチンにはさまざまな選択肢やオプションがあり、既製のシステムキッチンであっても十人十色の仕上がりにできます。オーダーメードキッチンであればなおさらで、まとまった時間を取ってじっくり細部までこだわりたいものです。
キッチンの選定は、リフォーム業者選びにも影響します。たとえば、オーダーメードキッチンに対応していない業者や、特定のメーカーのキッチンしか取り扱っていない業者もあります。
業者選びの際は複数社を比較検討して、値段だけでなく、あなたの希望がかなうかどうか確認して選んでいただくとよいでしょう。提案内容や、担当者との相性も重要です。