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【2026年最新】水回りリフォーム|納期遅延と価格高騰への対策


キッチンやお風呂、トイレ、洗面台などの水回りリフォームについては、ここ最近、設備の納期や価格に関するご相談が増えています。
2026年春以降、世界情勢の影響から、TOTO・LIXIL・Panasonicといった主要住宅設備メーカーで納期の大幅な遅延や受注の一時停止が相次いで発生しました。状況は少しずつ動いていますが、「今、リフォームを進めるべきか、それとも待つべきか」という疑問をお持ちの方も多いことと思います。
この記事では、現在の状況を正確にお伝えしたうえで、賢いリフォームの進め方について解説いたします。
ぜひ最後までご一読ください。
1. なぜ今、住宅設備の納期に影響が出ているのか


「ナフサ」という原材料が鍵を握っている
現在の住宅設備の供給問題を理解するためには、「ナフサ(粗製ガソリン)」という原材料について知っておく必要があります。
ナフサとは石油精製の過程で生まれる中間物質で、プラスチック・樹脂・接着剤・塗料・断熱材など、ありとあらゆる住宅建材の原料となる素材です。洗面化粧台の人工大理石ボウル、温水洗浄便座のプラスチック部品、システムバスの壁パネル、キッチンの接着剤——これらすべてに、ナフサ由来の素材が使われています。
2026年3月以降、中東・ホルムズ海峡情勢の緊迫化により、このナフサの調達・流通が不安定化しました。最新の情報によれば、ナフサ価格は危機前と比べて約1.9倍にまで急騰しています。
「たった1部品の欠品」が製品全体の出荷を止める
現代の住宅設備は、数百〜数千もの部品が組み合わさって成り立っています。そのため、たとえ本体の組み立てが完了していても、ナフサ由来の樹脂パーツや基板が1点でも欠品すれば、製品全体として出荷できなくなります。
キッチンであれば換気扇やIHクッキングヒーター。ユニットバスなら水栓金具や換気扇。そういった付属機器が届かないだけで、設備一式の納品が数ヶ月単位で後ろ倒しになるのが、現在の現場で実際に起きていることです。
2. 各メーカーの現状(2026年6月時点)


主要メーカーの動向まとめ
2026年4月は特に混乱が大きく、複数のメーカーが一斉に対応に追われました。
6月現在の状況は以下の通りです。
・TOTO
4月13日より住宅向けユニットバスの新規受注を一時停止。4月20日より段階的に受注を再開しました。ただし、公式には依然として「納期不透明」の表明を継続しており、遅延リスクは残っている状態です。
TOTO株式会社は公式サイトにて「4月20日(月)から段階的に新規受注のお受付けを再開すべく、サプライヤー始め関係各社にも順次説明をしながら早急に準備を進めております」と案内しています。
・LIXIL
受注は継続しているものの、バス・トイレ等の一部商品で納期未定の状態が続きました。4月21日頃より順次回答が再開されています。今後については、5月18日付の公式発表にて、水まわり・建材を含む幅広い製品のメーカー希望小売価格の改定が正式に発表されています。水まわり商品は2026年8月3日受注分より、建材商品は9〜10月受注分より順次実施予定です。
LIXILは2026年5月18日付の公式ニュースルームにて、中東情勢を背景としたコスト上昇を理由に、以下の価格改定を正式発表しています。
| 対象商品 | 改定率 | 実施時期 |
|---|---|---|
| トイレ・浴室・洗面 | 平均12〜13%程度 | 2026年8月3日受注分より |
| キッチン | 平均10%程度 | 同上 |
| 水栓金具 | 平均8%程度 | 同上 |
| 外壁・屋根 | 平均13%程度 | 2026年9月1日受注分より |
| 住宅サッシ・ドア/インテリア建材 | 平均13%程度 | 2026年10月1日受注分より |
| エクステリア | 平均15%程度 | 同上 |
・クリナップ
4月15日よりシステムバスの新規受注を一時停止。4月22日頃より再開しています。
・Panasonic
5月中旬より納期回答を順次開始。完全な正常化は5〜6月頃が見込まれています。
・タカラスタンダード
比較的安定して受注を継続しており、一部リフォームではタカラスタンダード製品が代替候補として注目されています。
・ウッドワン(スイージー)/トクラス
弊社でも取り扱っているウッドワン(スイージー)・トクラスについても、中東情勢を背景とした原材料コストの上昇は避けられない状況です。
トクラスは5月22日付で価格改定を発表しており、最新の納期・価格状況についてはお問い合わせ時にご確認ください。
▶ メーカー希望小売価格の改定について|トクラス公式
「別のメーカーに変えれば解決する」というわけではない
「A社がダメならB社に」と考えたくなるところですが、ナフサ不足はすべてのメーカーに共通する根本的な問題です。特定のメーカーへ注文が集中しても、代替品もすぐに品薄になってしまうケースが現場で多数報告されています。メーカー変更を検討される場合は、最新の入荷状況を熟知した施工会社にご相談いただくのが確実です。
3. 特に注意が必要な設備は?


トイレ・洗面化粧台
現在最も深刻な納期遅延が生じているのがトイレと洗面化粧台です。温水洗浄便座のプラスチック部品や、洗面化粧台の樹脂製ボウルなどにナフサ由来素材が多用されているためです。
機能やカラーを「標準的なもの」に妥協しても納期の見通しが立ちにくい商品もあり、生活に欠かせない設備だけに、完全故障後に慌てて手配しても数ヶ月待ちになるリスクがあります。
ユニットバス(システムバス)
浴槽・壁パネル・天井パネルなど多数の部材で構成されるシステムバスは、構成部品の一部が欠品するだけで一式の出荷が止まってしまいます。TOTOやクリナップでの受注停止の影響が最も直接的に出た設備でもあり、余裕をもったスケジュールで動くことが重要です。
システムキッチン
IHクッキングヒーターや換気扇など、付属機器に電子部品が多く使われているシステムキッチンも影響を受けやすい設備です。選定する商品・グレードによって納期状況が大きく異なるため、早めに具体的な品番で確認することをおすすめします。
ただし、すべての設備・商品が影響を受けているわけではない
状況は商品ごとに異なり、比較的スムーズに入荷できるものも多くあります。「今は何も動けない」というわけではありませんので、まずはご検討の設備について最新の状況をお気軽にご相談ください。
4. 「今はリフォームしない方がいい?」という疑問への回答


結論からお伝えすると、「状況が落ち着くまで待つ」のは得策ではありません。その理由は大きく3つあります。
理由①:設備の老朽化は待ってくれない
今使っているトイレや給湯器、キッチンなどが限界を迎えてから動き始めては、手遅れになる可能性があります。「完全に壊れてから」では、現在のような状況下では数ヶ月間にわたって設備なしの生活を強いられるリスクがあります。特にトイレや浴室の長期停止は日常生活に直接的な影響が出るため、余裕があるうちに計画的に動くことが大切です。
理由②:情勢が落ち着いた瞬間に注文が殺到する
様子を見ていたお客様が全国一斉に動き出したとき、メーカーの生産・出荷ラインはすぐに満杯になります。「落ち着いてから動こう」とお考えの方が多い今こそ、先行して準備を進めることが、結果的に最短での施工完了につながります。
理由③:価格は今後さらに上がる可能性が高い
後述しますが、各メーカーの大幅値上げが夏以降に本格化する予定です。今の価格で見積もりを確定させることが、家計への大きな「防衛策」になります。
5. 価格上昇の波が迫っている


すでに始まっているメーカーの値上げラッシュ
ナフサ価格の急騰は、物流の遅れにとどまらず、製品そのものの価格上昇を引き起こしています。以下のような値上げが確定・発表されています。
- LIXIL:水まわり商品(トイレ・浴室・洗面・キッチンなど)は8月3日受注分より平均8〜13%値上げ。外壁・屋根は9月、サッシ・インテリア建材・エクステリアは10月受注分より平均13〜15%値上げを正式発表済み
- 壁紙・床材:大手メーカー各社が18〜30%程度の値上げを順次実施予定
- 断熱材:5月より40〜50%値上げ実施済み
- 塗料・塩ビ管・金属サイディングなど建材全般にわたって、6月〜7月にかけて連続的な値上げが続く見込み
「今の見積もり」を早めに押さえることが重要
リフォームの費用は設備代だけでなく、工事に使う建材すべての積み上げで決まります。同じ内容のリフォームでも、契約タイミングによって数十万円規模の差が生まれる局面に入っています。
補助金制度(国の住宅省エネキャンペーンなど)は予算上限に達すると終了してしまうケースもあるため、補助金の活用も含めて早めの検討が実質的な負担額を抑えることにつながります。
6. 今すぐ動いた方がいい理由——「順番待ちの最前列」を確保しよう


まず「プランを固める」ことから始める
商品が届くまでの待機期間があるとしても、今できる最善策はプランニングを完了させておくことです。設備の仕様決め・現地調査・ご自宅の採寸などを今のうちに済ませておけば、メーカーの供給が安定した瞬間に迷わず発注でき、確実に順番待ちの先頭に立てます。
待っている時間を有意義に使う
受注から納品まで時間がかかる場合でも、その期間を無駄にする必要はありません。
- 床材・壁紙・照明などのコーディネートをじっくり検討できる
- 補助金制度の調査・申請準備ができる
- 複数の工事を同時に計画することで、仮住まいや生活の不便を最小限にまとめられる
待機期間を「準備期間」として最大限に活用することが、理想のリフォームを実現する近道です。
7. まとめ


2026年現在の住宅設備の状況をまとめると、以下のようになります。
- 中東情勢に起因するナフサ不足により、TOTO・LIXIL・Panasonicなど主要メーカーで納期遅延・受注停止が発生。6月現在は主要メーカーの受注が再開されているが、引き続き遅延リスクは残っている
- すべての商品が影響を受けているわけではなく、比較的スムーズに動ける商品・メーカーも存在する
- LIXILは水まわり商品を8月3日受注分より平均8〜13%、建材・外装を9〜10月受注分より平均13〜15%値上げすることを正式発表しており、価格上昇の波は今後さらに大きくなる見込み
- 「待ってから動く」よりも「今プランを固めて順番待ちの先頭に立つ」ことが、最短・最安でのリフォーム実現につながる
- 設備の老朽化が進んでいる場合は特に、完全故障前に動き出すことが重要
今の状況では、商品によって納期・価格状況が大きく異なります。「この設備は今どのくらいかかる?」「何から手をつければいい?」というご質問も、どうぞお気軽にご相談ください。
現地調査・プランニング・お見積もりは無料で承っております。
まずはお気軽にお問い合わせください。
※本記事の情報は2026年6月時点のものです。メーカーの状況は随時変化していますので、最新情報はお問い合わせ時にご確認ください。
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