水栓を変えると光熱費が下がる?節湯水栓で水道代とガス代を節約しよう@名古屋のリフォーム専門店エフォール

こんにちは、名古屋のリフォーム専門店エフォールです。

節水のためには、こまめに水を止めること。分かってはいても、野菜を洗うときや歯磨きの最中につい出しっ放しになってしまう方もいるのではないでしょうか?

また、従来のシングルレバー水栓は操作レバーが正面の位置でも給湯されることがあり、お湯を必要としていないときにも、給湯エネルギーを使ってしまうことがありました。

住まいにおけるエネルギー消費量を少しでも削減するために、導入を推奨されているのが「節湯水栓」です。

目次

水栓の種類

節湯水栓をご説明する前に、水栓の種類をご紹介しましょう。水栓にはシングル湯水混合水栓、ミキシング湯水混合水栓、サーモスタット湯水混合水栓の3種類があります。

シングル湯水混合水栓は、ひとつのレバーで水量と湯温を調整できる水栓です。

ミキシング湯水混合水栓はハンドルが2つあり、ひとつは水、もうひとつのハンドルで湯の量と温度を調整します。調整した湯水を吐水口から出して使います。

サーモスタット湯水混合水栓は、浴室によく見られる水栓です。あらかじめダイヤルで温度調整しておき、レバーで湯量を調整します。ダイヤルで設定した温度に自動で調整されるので、急に熱いお湯が出てやけどをするといった心配がありません。

省エネ法と節湯水栓

これまでにも「エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)」を始め、建築物のエネルギー消費にまつわる法律が何度か改正されてきました。

住宅における一次エネルギー消費の約3割が「給湯」といわれ、給湯にかかるエネルギーの消費削減は喫緊の課題でもあります。

人が無意識に使ってしまう給湯エネルギーの削減に着目し、開発されたのが節湯水栓です。

現在では、シングル湯水混合水栓・ミキシング湯水混合水栓・サーモスタット湯水混合水栓のうち、「節湯A1」「節湯B1」「節湯C1」のいずれか、または複数を組み合わせた水栓を「節湯水栓」として規定しています。

節湯水栓の種類

「節湯A1」「節湯B1」「節湯C1」が具体的にどのような仕組みで節湯するのかを解説します。

<h3>手元止水機構(節湯A1)</h3>

手元止水機構は水栓のレバー操作だけでなく、手元のスイッチで簡単に止水できる水栓や自動センサーによって止水できる機能を持つ水栓です。

キッチンでは「タッチレス水栓」といわれるものが手元止水機構に該当します。浴室水栓ではシャワーの手元に止水スイッチのついているものが手元止水機構です。

キッチン水栓では約9%、浴室水栓では約20%の湯量を削減できるといわれています。

小流量吐水機構(節湯B1)

小流量吐水機構は浴室シャワーに搭載される機能です。水圧や心地よさを変えることなく、使用水量を削減します。

水に空気を含ませて粒を大きくする技術や、シャワー内部の羽根車を高速回転させることによって水量を削減する技術など、水栓メーカー各社に特色が見られます。

節湯B1と記載のある浴室シャワーの湯量削減効果は15%程です。

水優先吐水機構(節湯C1)

水優先吐水機構は、キッチン水栓や洗面水栓のようにひとつのレバーで操作するシングル湯水混合水栓に搭載されています。

水栓のレバーハンドルは無意識に操作しているものですが、正面またはやや左寄りで使う方が多いようです。

従来のシングル湯水混合水栓は、レバーが正面の位置でも給湯されることがあり、給湯エネルギーのロスが懸念点となっていました。

それを解決するためにつくられたのが「水優先吐水機構」です。水優先吐水機構は、レバーハンドルが正面の位置では水しか出ない構造。レバーを左に傾けると「カチッ」とロックが外れて給湯される仕組みです。

無意識にお湯を使うことがなくなるので、キッチン・洗面ともに9%ほどの湯量削減効果が見込まれます。

節湯種類を組み合わせた水栓もある

節湯の種類を組み合わせることで、使用湯量の削減効果をさらに高めた水栓もあります。

手元止水機構(節湯A1)と小流量吐水機構(節湯B1)を組み合わせた浴室シャワー水栓は、止水のしやすさとシャワー水栓の構造の工夫によって、湯量削減効果が32%と大幅にアップします。

手元止水機構(節湯A1)と水優先吐水機構(節湯C1)を組み合わせたキッチン水栓は、無意識な湯の使用を防ぎ、止水をスムーズにすることで17%の湯量削減効果が見込まれます。

また、一般社団法人日本バルブ工業会の「節湯A」「節湯B」「節湯AB」という自主基準もあり、「節湯A1」「節湯B1」「節湯C1」と組み合わせた水栓もあります。

機能の組み合わせやメーカーによって、湯量削減効果はさまざまです。節湯水栓を選ぶ際には、どのくらいの削減効果が得られるのかを確認しましょう。

まとめ

無意識に使ってしまいがちな湯量を節湯水栓の機能によってコントロールできれば、水道代やガス代といったエネルギー消費を減らすことができます。

水栓交換はすぐにできるリフォームなので、少しでも水道代やガス代を減らしたいという方は検討してみると良いでしょう。

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