水回りの位置を動かせない物件はリノベーションに向いていないの？名古屋のリフォーム専門店エフォールが解説します！

こんにちは、名古屋のリフォーム専門店エフォールです。

中古物件を購入してリノベーションしようと思っている方にとって、どれぐらいリノベーション出来るかという点は、重要な確認ポイントのひとつです。特にキッチンや浴室など、水回りの位置を動かせない物件があるという話を耳にしたことがあるかもしれません。

そこで今回は、なぜ水回りの位置を動かせない物件があるのか、そのような物件はリノベーションに向いていないのか、また動かせない場合の対策についてご紹介したいと思います。

1. 『水回りが動かせない＝リノベ出来ない』ではない！？

まずは、水回りの位置を動かせない物件がある理由や、動かすための方法をご紹介したいと思います。

■水回りの位置を動かせない理由は？

マンションなどの集合住宅の場合は、給排水管が上下階で繋がっています。水回りの位置を動かすことは、配管を動かすことにもなりますが、上下階で繋がっているメインの配管に水を流すために、そこまで家の中の配管を繋げる必要があります。ただ、配管を繋げるだけであれば、問題が無いように思えますが、水を流すためには、ある程度の勾配が必要となります。既存の位置からの移動距離が長ければ長いほど、勾配によって高さも必要になります。しかし、配管が通っている床下には制限がありますし、床下の構造部分を自由に工事することは出来ません。床下に必要な勾配が取れる配管スペースが確保できないことから、水回りの位置を動かせない物件があるのです。

さらに、騒音や間取りの関係上、マンションの規約で水回りの位置を動かしてはいけないと決まっている場合もあります。

■水回りの位置を動かす方法もある？

マンションの規約で動かせない物件でなければ、給排水管さえ通すことが出来れば、水回りの位置を動かすことは可能とも言えます。床下や壁にスペースが無いのであれば、そのスペースを作って配管を通すことによって移動させることが可能になります。例えば、床を上げてスペースを確保したり、壁をふかしてパイプスペースを作ったりすることによって通せるようになります。

しかし、この方法を使う場合には、デメリットがあることを理解しておきましょう。床や壁を通して配管するので、場合によっては、実際に水回りがある位置以外の部屋の床や壁も壊す必要があるかもしれません。それによってドアの高さも変わることもあります。大がかりな工事になり、工期は長くなりますし、費用も高くなってしまいます。そのため、リフォーム会社の中には、規約的には問題が無くても、大変な工事になることから、水回りの位置を動かすことは出来ないと判断する場合もあります。

また、配管を通すために床を上げることで、段差が出来たり、部屋にパイプスペースを作るために狭くなったりしてバリアフリーではなくなるというデメリットもあります。しかし、この点に関しては、段差や凹凸部分の床材や壁材を変えてアクセントをつけるなど、インテリアデザインに上手く活用する方もいるので、メリットとして捉えることも出来るかもしれません。

2．水回りの位置を動かさずに快適な家にするヒント

水回りの位置を動かせないマンションに住んでいてリノベーションを考えている方や、中古物件を購入する方であっても、快適な家にする方法はあります。位置を変えずに出来る、水回りのリノベーションのヒントをご紹介したいと思います。

■憧れの対面キッチンは調理スペースで！

水回りの位置を動かす希望で特に多いのは、壁付けキッチンを対面キッチンにしたいというケースです。動かせないのは、キッチンそのものというよりも、配管だということを考えるなら、シンクは壁付けで位置を変えずに調理スペースのみを対面にすることは出来ます。

調理スペース兼食器収納のカウンターをアイランド風にダイニングキッチンの真ん中に配置したり、調理スペースが対面になるL型やU型のキッチンを選んだり、キッチンに続くカウンターテーブルを造作して、対面スペースを設けたりすることで、憧れの対面キッチンを実現することは可能です。

■広く開放的にするならワンルームにリノベーション

浴室や洗面所、トイレの位置や配管の位置を動かさずとも、リノベーションで壁の位置を動かしたり、素材を変えたり、壁そのものを取っ払うことは出来るかもしれません。

狭く感じる浴室でも、洗面脱衣所と浴室の間仕切りをFIX窓とガラス扉に変えることで明るく開放的にすることが出来ます。トイレの壁の位置を変えたり、ドアを引き戸にしたりすることで、トイレを広くすることも出来ます。

また、浴室と洗面所、トイレの間仕切り壁を無くして、ワンルームにするなら、開放的な広い空間になりますし、海外ホテルのようなインテリアテイストに仕上げることも出来ます。

3. まとめ

物件によっては、水回りの位置を動かすことが出来ない物件があります。それは、水回りの位置を動かすためには、メインの配管まで家の中で配管を繋げる必要がありますが、勾配が必要になることから、床下や壁にスペースを確保出来ないからかもしれません。マンションの規約で出来ない場合もあります。しかし、位置や配管を変えずに、造作家具を設けたり、壁の位置を変えたり、素材を変えたり、ワンルーム化することによって、快適にオシャレにリノベーションすることは出来ます。

水回りの位置を動かせない物件は一見自由度が低く感じますが、リノベーション出来ないわけではありません。むしろ方法次第で、理想的な水回りにすることが出来るかもしれません。