キッチンリフォームの前に押さえておきたいこと

キッチンは家族にとって大切な空間なので、ほとんどの方が納得のできるキッチンリフォームをしたいと考えています。

しかし、どうしても設備の目新しさやキッチンリフォームの費用ばかりに目が向けられてしまい、リフォーム後に「こんなはずではなかった」や「前の方が使い勝手が良かった」という思いをしてしまう事があります。

この記事では、キッチンリフォームならではのリフォーム前に、押さえておきたいことについて解説しています。せっかくキッチンリフォームするなら、長く満足のできるキッチンリフォームにしましょう。

見栄えよりも使い勝手を考慮したキッチンリフォームに

「最新のキッチンにしたい」という人や「キッチンにこだわりを出したい」といった人が多くいます。このような想いを形にできるキッチンは、一見すると見栄えもよくオシャレですが、実際に使ってみるとデッドスペースが多くて作業する場所が少なかったり、設備の機能が多すぎたり少なかったりします。

オシャレで素敵なキッチンは、モチベーションも上がって家事も楽しくなります。しかしキッチンの本来の目的は、調理を行う「作業場所」です。調理しづらいキッチンの形や設備の配置では、毎日の食事作りが億劫になってしまいます。

また、数人で調理を行う家庭では、調理時に何人でキッチンを使用するかを考えておきましょう。数人で作業するなら、キッチン上の作業スペースを広くとったり、人がスムーズに移動できるように、設備や家具も使いやすい位置に配置するように考えましょう。

将来の事を考えたキッチンリフォームにしましょう

今は家族も多く、子供たちと一緒に料理作りや家族全員で食卓を囲んでの食事といった想いも、キッチンリフォームで叶えることができます。しかし、時が経つにつれて家族の状況は変わってくるものです。

リフォームでは直近の現状や問題の解消に思考が傾きやすく、リフォームを行ったが数年後には家族も減って必要なくなったといったケースがよくあります。キッチンリフォームも例外ではなく、大きすぎるシステムキッチンや広すぎるキッチン環境が、数年で必要なくなる事もよくあります。

このような場合、移動できる家具や設備を利用したり、将来的には少しの工事で違う用途に使えるスペースを設計に盛り込むといった対策が必要となります。

高齢者のキッチンリフォームは実際に使えるか確認してもらう

高齢者が使用する為のキッチンリフォームでは、高齢者の使用状況や問題点を考慮して行う必要があります。体力や視力の低下によって、キッチンの照明を増やすといった配慮や、流しの低いキッチンを選ぶといった選択が必要です。

他にも、床に段差を作らない。キッチンスペースは広く取るといった事が必要となります。ショールームなどで、実際にキッチン設備や家具を触ってもらい、身長や体格に合った設備を確認してもらうのも良いでしょう。

また、過度に心配してしまってほとんど何もしないキッチン環境にリフォームしてしまう事があります。そうしてしまうと、これまで出来ていた動作や作業ができなくなる事があります。

高齢者のキッチンリフォームを考える時には、福祉関連の専門家や、福祉住環境コーディネーター資格を持った方が所属するリフォーム業者に相談してみても良いでしょう。

いかがだったでしょうか？

キッチンのリフォームは見栄えも大切ですが、毎日使う場所であり家族の健康や団らんの場所なので、キッチンの使い勝手を考えたリフォームもよく検討しましょう。

また、将来の家族の状況も考えた上で無駄なスペースや設備を減らす事も、納得できるキッチンリフォームに近づけることができます。この点をしっかりと押さえた上で、リフォームを業者と綿密な打ち合わせを行って、満足のキッチンリフォームにしていきましょう。